老後のお金、大丈夫?
人生と幸福とお金

老後を見すえた資金の計画をしよう

老後の悩み

「老後に対する悩み」に対する意識調査の結果がインターネットに載っていました。その悩みのNO1は「老後に対して不安がある」でした。実に9割近くの人が「不安がある」と答えていました。そしてその不安の中で最も大きいのが「年金」に対する不安です。「公的年金だけでは生活していくのに不十分」がTOPで、大半の人が「国の年金や介護の問題を早急に是正してほしい」と感じているのです。


また、まだ現役で働いている60歳未満の人を対象にした老後資金についてのアンケート(日刊新聞 2013年)によれば、「やや不安」「非常に不安」を合わせると80%以上の人が「不安」でしたが、20%の人が「不安が無い」と答えているのです。この差は何なのでしょう?もちろん老後のための資金があるかないかにもよりますが、中には1億円近くの資産があるのに「不安」と答えた人もいるとか。アンケートに使ったチェックシートの回答を分析してみると、「不安」と答えた人の大半が自分の年金受給額を把握していなかったそうです。ただ、年金の財源や受給時期についての報道などに接して、漠然とした不安感を抱いていることが解りました。


確かに新聞やテレビ・インターネットなどのメディアでは、現在は年金に対しては悲観的な記事や報道が一般的です。「少子高齢化で年金に対する財源が不足する」「年金は将来破綻する」「年金受給年齢はさらに引き上げられる」「老後には1億円は必要」などと言う文字ばかり見たり聞いたりしていたら、誰だって年金に対する不安は感じるでしょう。そうはいいながらもまた、現役で60歳前であれば、「年金」「老後」に対してはまだ遠い話として、実感としては感じ取れないのかもしれません。


その中でも、自分の公的な年金額をきちんと把握している人は、自分の老後生活に対するイメージをはっきり持っていて、自分でも調べたり家族とも話し合う人の割合が多かったそうです。老後に対して不安を抱いている人は「こわいものはみたくない」という人が多いのかもしれません。「こわいものを直視しないと余計こわくなる」ということがありますね。ぼんやりした不安を自分で分析して、それではどうしたらいいか、自分のやりたいことのためにはどのくらいかかるか、など具体的に明確にして計算して実数をだしていくと、やるべきことや取るべき道が見えてきます。


ただ老後に対する不安には金銭の問題だけではなく、「孤独が怖い」などという人も多いようです。最近よく聞く「おひとりさま」は、年々増えているとか。経済力も有り、やりたいこともはっきり持っていても、長い老後をひとりで暮らすことを考えると、「病気になったらどうしよう」などと不安になってくるようです。それに対して最近よく聞くのは「住む場所をシェアする」という意見です。自分の家を開放したり、共同で借りたりして、親しい友人や仲間でシェアするのです。もちろん不必要に他の人の生活に入り込まないのが原則ですが。一昔前までは「老後」はなんとか家族の中だけで完結させようとしていたのですが、最近は違ってきているようなのです。


これから定年になる人へのアドバイスとして、「退職後にその反動で、精神的に虚脱状態に陥らないようにすること」というのがあり、なるほどと思いました。退職したらさぞや自由で楽しいだろうと思っていると、次にやることの明確な計画を持っていない人は、気を使って忙しくしていた生活の反動で、心に穴が空いたようになることがあると言います。生真面目に仕事をこなしてきた人ほど、自分は必要とされていないのではないだろうかなどと、鬱病に近い状態にもなるそうです。老後資金の計画だけではなく、退職前から好きなことに向けての資格の勉強をスタートさせるとか、退職を機に社会貢献をしたくなる人も多いようですが、どんな種類がありどこで参加できるか事前に調べて連絡を取ってみるなど、来るべき老後に対しては頭で漠然と考えているだけでなく、やはり実際の行動を伴う準備が必要なのだと思います。