老後のお金、大丈夫?
人生と幸福とお金

老後を見すえた資金の計画をしよう

最近よく聞くじぶん年金とは

最近「じぶん年金」という言葉をよく聞いたり見たりします。じぶん年金とは、公的年金・退職金などでは足りない資産を、投資や貯金などを利用して、自分で蓄えることです。


最近、日本の年金はあと20年以内に枯渇するという記事をよく見ます。税金では補填しきれずに財源を取り崩しているというのです。日本人の退職後の経済生活を支えてきたのは、主に「公的年金」「企業年金」でした。しかし、少子高齢化現象は解消されず、年金の財源を支える働く世代が減っていく一方です。それに反比例して現役を引退した年金受給者は増え続けており、従来の年金制度だけでは退職後の生活資金をまかなえないのではないか、というのが定説です。


今すでに年金をもらっている世代はまだいいとして、これからの若い世代は、自分の老後資金は自分で蓄える「じぶん年金」を作る覚悟が必要な時代です。さらに日本人の平均寿命は延びており、老後の生活に少しのゆとりを持って生活するのに必要な資金を計算すると、1億円はかかるという記事は、かなり衝撃的でした。落ち着いて考えてみれば一挙に1億円用意しなければいけない、という事ではなく老後の長い年月の間にはそれだけかかるという事なのですが。


この1億円の話の根拠のひとつは、統計局の「家計調査年報」が出した、趣味なども楽しめるゆとりのある老後には、一般世帯(夫婦)で月額約38万円ぐらいの費用が必要、というデーターです。60歳で退職して85歳まで生きるとして、25年間にかかる費用を計算すると、答えは1億円以上になるのです。もちろんこれは年金額を引いていませんから、実際に自分が用意しなければならない費用はもっと少ないですが。しかしサラリーマンが夫婦でゆとりある老後をすごすためには、厚生年金の他に月額17万円ぐらい不足するという計算があります。


それをどうやって貯めるのか。インターネットでじぶん年金を大きく取り上げているのは、証券会社や投資会社が多いことに気が付きます。もう今更定期預金などでコツコツためていては間に合わないから、外貨預金や株などの投資はどうか・・・ということなのでしょうね。アメリカなどでは、資産の運用としては貯金するというよりは、投資によって増やすことが普通であると言いますね。日本でも最近は「株」などの投資に対して「ギャンブル」といった悪いイメージは少なくなってきたと言われていますし。年金の問題は、証券会社などにとってはまたとない顧客獲得のチャンスなのかもしれません。


「あなたは年金難民になりますよ」という悲観的な記事が多い中で、かと思えば「実は年金の財政は黒字なのだ」と力説する人もいます。財源が足りないと国民の危機感を煽って、負担増を納得させているのだと。どちらが本当なのか、私達にはなかなか見えてきません。しかし、年金の支給額だけで老後の生活を賄うには、とても無理だということが現実であることはまちがいありませんね。


まずは、現在の資産・負債がどれくらいあるかをきちんと把握しておくことが大事です。相続税や贈与税などの知識が必要になる時は遠くないかもしれません。老後の生活を支える基本はあくまでも「死ぬまでもらえる公的年金」を軸として、できるだけ早くから1万円でも2万円でもコツコツと貯め続けることがいいようです。早ければ早いほど有利です。